行列のできるラーメン店

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所用である地方都市に行ったときのこと。
ご当地ラーメンの有名店があるというので行ってみた。
 
ラーメン店の看板よりも、店の前に並んでいる人の列で、
そこだというのがスグに分かった。
 

通常はラーメン屋の行列などに並ばない主義なんだけど、
せっかく訪ねて行ったのと、時間の余裕もあったために
10人ほどの列に並んで待つことにした。
 
間もなく入店という頃になって、中から出てきたお客さんが
 『これ使って食べて下さ~い』
と、短冊状の紙を数枚、手に握らせてくれた。
 
 
よく見ると、カラー印刷されたギョーザ無料券だ。
切り目のあるチケット方式で、1シートが5人前であった。
3枚渡されたから、15人前分のギョーザ券である。
「ラーメン一杯につき、お一人様1人前ギョーザサービス」
となっていて、期限も何も書かれていない。
 
二人で行ったのだが、もう次に行く予定は無いので、2枚
ちぎって、後ろに並んでいる人に手渡した。
 
そうしたら、後ろの人も自分達の分を取って、余ったのを
その後ろへと順番に回していった。
 
 
 
「このチケット、使えますかぁ?」
 
半信半疑で、注文時にそう尋ねてみる。
 
「ハイ、ギョーザ2人前、チケットご利用~♪」
 
ごくごく普通に、オーダーを通してくれた。
 
 
次に入店してきた後ろのお客さんも、これ使えますか?と
聞いてから、チケット利用でギョーザを注文した。
 
出されたラーメンを食べ始めた頃、次に入店してきたお客さんも
同じことを聞いて、またギョーザを注文した。
 
ほぼ同時に入ってきた次の4人組が、「こっちはギョーザ4つ~」
と言った時には、思わず吹き出しそうになった。
 
後ろに並んでいた人と目が合って、思わず笑ってしまったら、
向こうも笑いをこらえている感じで、可笑しくって仕方ない。
 
 
 
食べ終わって、レジで代金を支払った時だった。
 
「これ次回お使い頂けるギョーザ券です~」
 
レジ係のお兄チャンから、さっきのチケットを2シート手渡された。
 
お店を出ると、やはり10人位の人が並んでいる。
 
 
 
『これ使えるから、皆で分けて食べて下さ~い。
 帰りにまたくれるから、次の人にもあげてね!』
 
チケットを持った大学生風の男の子が、思わず叫んだ。
 
「おおお、有り難うございます!後ろに回して、繋げていきますぅ!」
 
 
 
 
 
ラーメン屋さ~ん!ゴメンナサ~イ!!
 
 
あと、グルメレポートと思った人、どうもスミマセ~ン!
 
 
 
 
<冒頭の画像はイメージです。でもこのお話は本当です>